あなたは通学の思い出は何かありますか。

私は障害者が通う学校に行っており、小学生までスクールバスに乗っていたのです。

その中の6年間で私が1番印象に残っているのは1学年下の女の子と席が隣になった時になります。

彼女は歩くことも話すこともできなかったものの、音楽を聴くことは好きな子でした。

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そんな彼女は私が名前を呼ぶと顔を上げ、『私、呼ばれたかしら。』というような反応をしてくれました。

私はこのことを今でも鮮明に憶えているのです。

また彼女は冬になるとお母さんの手作りだったのか可愛らしいピンクのハローキティのブーツを履いてスクールバスに乗っていました。

ある時、彼女は家の都合で山陰地方あたりへ行くために学校を休んだのです。

当時はすごく寂しかった一方、彼女が帰ってきたあとの私は素直になれずに意地悪をするようになってしまいました。

そんな私は彼女に謝ることができずに翌年も隣の席にはなったものの、『ごめんね。』が言えませんでした。

今、振り返って思うのは日ごろからそばにいる人には素直に謝るということになります。

中学進学を控えた中で私は希望するコースの1時間目の開始が早いことを知り、スクールバスに乗るのをやめることにしたのです。

私はその学校の小学部を卒業し、その時に彼女から紫色の写真立てをもらいました。

思えばその時に『僕、中学からスクールバスには乗らないんだ。でもね、○○さんの隣りだった時が1番楽しかったよ。』とでも言っておけばよかったものの、それどころか今となってはなんて言って受け取ったかさえも忘れてしまったのです。

その後は私自身、高校は彼女とは違う学校に行きました。

高校時代の私は彼女を実習先の施設で見かけたぐらいです。

社会人になった私は支援施設を経て高校時代に実習へ行ったところの姉妹施設に通所し始めました。

その時に実習へ行ったあの施設に出向くことがあって会えるかもと思った一方、残念ながら彼女はいませんでした。

彼女とまた会えれば嬉しいものの、もしかしたら家の都合で山陰地方あたりに引っ越してしまったのかもしれません。

今の私は彼女に会えていないので、いつもそばにいる人には素直に謝ることを大切にしなければならないと痛感しているのです。

ちなみにあの紫色の写真立ては大切に飾ってあり、それを見ると私は彼女のことを思い出します。